伴走


 

こんにちは、八雲です。

 

黒沢がちょっと体調を崩しかけているので心配。

十代の頃も一年休学したし、社会人になっても二年療養したしで、あんまり体が強くないので黒沢に無理は禁物。

私は仕事の都合でちょっと離れた場所に住んでいるので、黒沢になにかあった時、すぐに駆けつけられないのがもどかしい。

黒沢が暮らす街に戻れるのはまだまだ先になるのは確実で、でもだからと言って黒沢のために仕事を替えるかと言えば、時間と労力をかけてここまで来たし、責任もあるので決断が難しい。

じゃあ、黒沢をこっちに呼んじゃえばって思ったりもするけれど、それも違う気がします。

 

黒沢は昔から「これをやるよ」って急に何かを言い出して、目標がひとつ生まれたら、それに向けてまっすぐに走り出せる人。

そして、こつこつ努力するのが好きな人。

ゲームでも一番好きな作業は「レベリング!」って笑顔で言うくらいだから、結果までの過程を楽しめる人なんだろうなと思います。

あと、周りを巻き込むのが上手な人(笑)

私はもう黒沢に巻き込まれて一緒に走らされるのは慣れているので、むしろ無茶言わないで何もしない黒沢のほうが不気味なくらい。

 

黒沢が療養してる時のある日、彼女が「会社どころか、社会にも戻れないかもしれない」と泣いたことがありましたが、「大丈夫だよ、頑張って」って言いかけて止めたことを思い出します。

状況は全然、大丈夫じゃなかったし、十分すぎるくらい頑張って心もボロボロになってる彼女に「頑張って」は酷だなと思いました。

まあ、そんなことがあったりしたので、黒沢が体調を崩すと、私もちょっと構えてしまうわけです。

 

黒沢は楽しそうにしていて欲しい。

迷惑とかかけてくれて構わないので、思いついた何かに進んでいて欲しい。

私の仕事は彼女に伴走することと、失敗した時や落ち込んだ時に彼女が弱さをさらけ出す場所を作っておくことかなと思ってます。

これもう、友人というより嫁に近い気がしないでもないですが……

黒沢との『腐れ縁』がどこまで続いていくのか、私も楽しみです。

 

(八雲)